第23回受賞発表会
 
2011/12/17
 
 第23回受賞発表会と記念パーティーは2011年12月17日、東京・お茶の水の総評会館に90名が参加して行われ、受賞した2団体2個人が講演しました。
 講演要旨は、後日発行予定の、ニュースレター第6号に掲載します。受賞理由は別紙をご覧下さい。


 ● ASIAN PEOPLE'S FRIENDSHIP SOCIETY
                              (非正規滞在外国人の権利擁護の闘い)
 
 加藤丈太郎さんは、多田謡子が死去した年齢と同じ29才ですと自己紹介した後、日本で生まれ、日本語しか話せない子供まで強制送還されてきた、非正規滞在外国人のおかれてきた厳しい現状を報告し、APSFは非正規滞在外国人にも人権は保障されるべきであるという立場から、在留特別許可の恣意的な運用を許さず、外国人にも日本人にも住みやすい社会をめざしてきたと述べました。

 
 ● 佐々木靜子さん
          (富士見産婦人科病院事件との闘いと女性のための医療)
 
 佐々木靜子さんは、1980年、病院で営利のために女性が子宮と卵巣を摘出されるという信じがたい犯罪に直面して以降、被害者とともに闘い全面勝訴を勝ち取った富士見産婦人科病院事件について報告し、その後も女性の健康を社会的に保証することをめざして、女性だけで病院を運営してきたこと、ドメスティックバイオレンス(DV)、性暴力から女性を守るためにNPOを組織してきた経過を述べました。

● 石丸小四郎さん (福島原発との闘い)
 
 石丸小四郎さんは、1960年代半ばから40年以上、家族に支えられながら福島原発と闘い続けてきたこと、原発ほど不条理で世代間不公平があり、差別的なものはないという従来からの主張が、まさに現実となったことにむなしさ、怒り、やるせなさがない交ぜになた気持ちでいると述べ、とりわけ先進的な闘いに立ち上がっている女性たちとともに原発立地の消滅、棄民政策を許さず闘うと述べました。

● 脱原発福島ネットワーク (福島原発との闘い)
 
 佐藤和良さんは、1988年結成以来の脱原発福島ネットワークの闘いを紹介、2010年にプルサーマル強行を許すなど、なかなか運動が前進しない状況の中で事故が起きたことを報告し、事故後、国と東電は法律を無視してSPEEDIの情報を隠すなど、福島県民ばかりか東日本全体に被爆を強制したと指摘しました。政府の収束宣言はまったくまやかしであり、原発事故の責任を絶対に曖昧にせず闘うと述べました。