2019/12/14
第31回受賞発表会と記念パーティーは2019年12月14日、東京・お茶の水の連合会館に65名が参加して行われ、受賞された2団体1個人が講演しました。各受賞者には、正賞として多田謡子の著作「私の敵が見えてきた」と副賞20万円が贈られました。
講演要旨は、後日発行予定の、ニュースレター第14号に掲載します。受賞理由は別紙をご覧下さい。
● 反天皇制運動連絡会 ●
(反天皇制運動)
天野恵一さんは、今や「殺せ、殺せぇ!反天連」「殺せ、殺せぇ!天野」と叫んで右翼の街宣車が街中を走り回っている。反天連が誇れるとすれば、人権蹂躙を受けているNo1団体であるというところだ、とのべた後、1984年に結成されて以来、右翼暴力団の銃弾で殺された仲間2人の思い出をまじえて、淡々と、しかし揺るぎない決意を込めて天皇制との闘いの経過を報告しました。
● 関西救援連絡センター ●
(弾圧に反対し冤罪と闘う救援運動)
永井美由紀さんは、1969年、東京の救援連絡センターに続いて結成されてから半世紀になる関西救援連絡センターの歴史を、配布した機関紙の創刊号(1969/10/08)と最新版(348号・2019/12)を見ながら紹介しました。創刊号には1969年の大阪における90件以上の弾圧状況が、最新号では2018年7月から2019年11月まで続く、連帯労組関生支部への18件におよぶ弾圧が掲載され、関西での救援運動の歴史と現在的な必要性が明らかになりました。
● エリザベス・アルオリオ・オブエザさん ●
(非人間的な入管行政との闘い)
牛久入管を望む高台から、エリザベスさんと仲間たちがメガホンで「Hello! we love you」と呼びかけると、入管から被拘束者たちの「Hello!!」という声が風に乗って返ってくる…。みずからも仮放免中でありながら生活のすべてをかけて、入管に収容された在留外国人のために闘っている、エリザベスさんを紹介するビデオが上映されました。登壇したエリザベスさんは、駆けつけてくれたたくさんの仲間、恩人を一人一人紹介したあと、重病になっても死にいたるまで放置する過酷な入管の実態、仮放免になっても働くことを禁じられ、生きていけない在留外国人の実態を、「私たちは奴隷ではない」「日本は安倍さんのものではない。神の作った世界では人間はみな同じ。(それなのに)なんで!」と話しつづけました。
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