第30回受賞発表会

2018/12/15

 第30回受賞発表会と記念パーティーは2018年12月15日、東京・お茶の水の連合会館に60名が参加して行われ、受賞された3団体の皆さんが講演しました。各受賞者には、正賞として多田謡子の著作「私の敵が見えてきた」と副賞20万円が贈られました。
 講演要旨は、後日発行予定の、ニュースレター第13号に掲載します。受賞理由は別紙をご覧下さい。


● パレスチナBDS民族評議会 ●

     (パレスチナにおける超党派市民運動)

 ヌーラ・エラカートさんは、イスラエルに対するボイコット(Boycott)、資本引き揚げ(Divestment)、制裁(Sanctions)を求めるBDS運動のために全世界を巡っていると自己紹介した後、入植型の植民地政策を続けるイスラエルが、パレスチナ人を、最小の土地に最大の人数押し込めるため、ためらいなく、殺戮のための銃口を人びとに向けてきた70年間を詳しく報告しました。そして、市民の国際的な連帯によるBDS運動がイスラエルを追い詰めている、市民の連帯の力による闘いで国家の暴力に対抗しようと訴えました。


● 優生手術に対する謝罪を求める会 ●

     (優生保護法による強制不妊手術に対する謝罪要求)

 優生手術に対する謝罪を求める会は4人の方が参加くださり、演壇から3人が、フロアから1人が、優生手術によって子どもを産む権利を奪った国が、「当時は合法だった」という態度を改めようとしないことへの、それぞれの思いを述べました。「不良な子孫の残さない」という優生思想のもと、本人同意すら必要とせず、2万5千人の人々から子どもを産む権利が奪われました。主体さえ曖昧な「反省とおわび」ではなく、今こそ、国の責任をはっきりさせた謝罪と人権の回復こそ必要であると4人は訴えました。


● 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部 ●

     (弾圧に抗し生コン労働者の生活と権利を守る闘い)

 大企業に挟まれた弱い立場の中小生コン産業で、人間らしい労働条件のために産業別組合運動を進めてきた関生支部は、40人逮捕。11人が拘留中という大弾圧を受けています。登壇した武谷書記次長は、前回の弾圧で自身も1年以上拘留された経験を踏まえて、「闘いが前進するとき弾圧がある。さらに闘いを前進させて勝利する」と、確信をこめた報告をしました。(関生支部には檄布と会場カンパ14,341円も贈られました。)