多田基金は再出発します
 
多田謡子反権力人権基金運営委員会
2007/07
 
ご両親から寄託された多田の死亡保険金にカンパを加える形で出発した多田基金は、資金の枯渇から、ここ数年間、賞金を10万円に減額するかたちで運営してきましたが、資金がほぼ尽きたため、昨年末の第18回受賞式で、運営を休止する方向であると報告したところ、参加していただいた皆さんや過去の受賞者から、「やめるな」「続けよう」という暖かな励ましを多数頂戴しました。それを受けて3月に継続のための相談会を開催し、広く募金を呼びかけるかたちで、再出発することを決定しました。幸いにも、すでに非常に高額の寄付を複数いただいたほか、カンパのお申し出もおうけしています。
 憲法改悪への流れ、権力的な国家、権力的な社会への流れが加速している中で、一方では、権力にあらがい、人権と自由を求め続ける多くの人々が闘いを継続しています。多田基金に対して、貴重なご寄付の申し出が続くこと自体が、人々の中に、権力的な社会と闘い続けたいという意志が深く広く存在することの証だと思います。人々の声援を受けて、多田基金は今後とも微力ながら頑張っていきます。